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認知拡大や採用などを目的に、コンテンツマーケティングとしてオウンドメディアに取り組む企業が増えています。
しかし、途中で放置したりメディア自体を突然閉鎖したりするケースも多いです。制作費用が思ったより高すぎる、リソースが無いことがその理由の一つとして挙げられます。初めて立ち上げたメディアで、いきなり費用対効果がよいオウンドメディアを作るのはハードルが高いものです。よって、外部の手を借りる、あるいは社内で試行錯誤しているうちに、結果が出ずリソースが無くなり更新がストップしてしまうのです。
費用に限りがあるのなら、費用をなるべく抑えて質の良い記事を制作するのが、オウンドメディア運用成功への近道です。そこでこの記事では、オウンドメディアの制作費用の相場と、高品質でコスパのよい運用をする方法を紹介します。
目次
オウンドメディア月額制作費用の相場は?
まず、オウンドメディアの制作にかかる工程は以下の通りです。
ペルソナ・カスタマージャーニー制作、サイト構築、サイト保守メンテナンス、ホワイトペーパーや製品資料の作成(BtoB)、構成作成、取材、記事制作、図解・画像の制作、校正・編集、入稿、SNS宣伝、広告運用、効果分析、記事のリライト、外部業者とのコミュニケーション、進行管理……など
このうち、最初のみかかる工程と定期的に行う必要のある工程を整理しましょう。
【導入時のみ】
ペルソナ・カスタマージャーニー制作、サイト構築、ホワイトペーパーや製品資料の作成
※ただし、運用後も定期的に見直し・修正が必要。
【定期/継続】
サイト保守メンテナンス、構成作成、取材、記事制作、図解・画像の制作、校正・編集、入稿、SNS宣伝、広告運用、効果分析、記事のリライト、外部業者とのコミュニケーション、進行管理
これらを1人で行うのは難しいので、社内で制作チームを組んだり、外部の業者やフリーランスに依頼したりします。月額費用はどれくらいなのでしょうか。
どれくらいの規模のオウンドメディアか、どの工程を内製あるいは外注するかなどで費用が決まります。以下、月額費用ごとに紹介していきます。
■〜20万円
この金額で作れるのはブログを基本ベースとした簡易メディアです。安価な制作会社ならサイト構築からメンテナンスまで外注できますが、基本的なサイト構築はテンプレートを使用し、カスタマイズはあまりできないと思ってよいでしょう。
記事の制作・運用ノウハウ(SEOとか)・保守は基本自社でおこなうか、予算内におさまる業者へ外注します。毎日記事を投稿したり取材に時間や費用をかけたりするのは難しいかもしれません。
■20〜100万円
中堅の制作会社やフリーランスのWebデザイナーなどへ、サイト保守やカスタマイズを頼める金額です。運用コンサルや記事制作も外部へ依頼できますが、費用をかけるところと抑えるところを整理したほうがよいでしょう。1記事あたりの制作費用にもよりますが、毎日更新もできます。取材記事は週1くらいの投稿で、毎日更新は少し難しいかもしれません。
■100万円以上
自社運用のサーバーを運用する、一からデザインを構築するなど、大規模なメディアの立ち上げができます。SEOや効果分析は個人でできるレベルではないので、コンサルや専門家に依頼します。予算がとれるので取材・インタビュー記事を頻繁に制作でき、オリジナルで高品質の記事を投稿できるでしょう。有名人や著名ライターにも頼めるようになります。
オウンドメディアの制作費用を抑える方法を比較
コンテンツ作成や運用を全て外注すると、上記のような費用がかかります。高品質な記事を定期的に作り続けるには、月額100万円程度が一つの目安になるでしょう。とはいえ、成果が出るかどうかが分からないオウンドメディアにコストをかけられない、それが多くの企業の実情です。
次はオウンドメディアの制作費用を抑える方法を考えていきます。
社内で制作する
まずは社内のリソースを使った制作を検討してみましょう。社員へのインタビューや社内のノウハウ、導入事例などを社員が記事にして発信するのです。Google検索で上位を目指すなら、オリジナルで有益な情報が好まれます。社内のノウハウや知見を発信するのが社内制作の強みです。オウンドメディアの目的が採用なら広報や人事部、自社製品の認知拡大・宣伝ならマーケティング部門などが兼務するケースが多くなります。
社員は製品知識・ノウハウを持っているかもしれませんが、オウンドメディア制作の知見はあまり多くない人がほとんどでしょう。オウンドメディア制作には、サイト構築やライティング技術、SEOなどの勉強が必要です。社内制作だと通常の業務と兼務している場合が多く、別の業務に追われていつのまにか止まってしまうこともよくあるのです。サイト運営初心者の社員が一から勉強するのであれば、信頼できる専門家へ外注した方が効率よく運営できるかもしれません。
個人・フリーランスへ外注する
一般的に、制作会社への発注よりも個人フリーランスへの発注のほうがコストが安くなります。マージンがかからないので制作費用が計算しやすいのもメリットです。
しかし、ツテが無い状態からスキルと費用がマッチしているフリーランスに出会うのは難しいものです。フリーランスに仕事を依頼し「スキルが十分でない人に頼んでしまった」「途中で連絡が途切れた」といった失敗をよく聞きます。フリーランスのスキルは外から分かりづらいため、知り合いや実績がある人に頼むケースが多くなります。逆に言えば知り合いがいないと誰に頼んでよいか分からないのです。
社内にオウンドメディア制作の知見が無いと、フリーランスからの制作物の良し悪しやスキル感が判断しにくいかもしれません。特にフリーランスへの発注によく利用されるクラウドソーシングは費用を抑えられるため人気なのですが、誰でも登録できるため応募者の中にはプロでない人も混ざっています。スキルを持つ人と持たない人が一緒のプラットフォームにいるという事実を忘れてはなりません。スキルを見極められなければフリーランスへの発注は難しいのです。
フリーランスチームの活用も視野に入れよう
信頼できるフリーランスのチームへ発注すれば、個人個人へ発注するよりスキルや費用に合わないといったリスクが抑えられます。
ランサーユニットはデジタルハリウッドの卒業生を中心に結成されたフリーランスチームです。コストを抑えた小規模メディアから大規模メディアの構築も対応できるデザイナー、大手メディアの運営実績のあるディレクター・ライターも在籍しているので、コンテンツ制作、運営も全て対応可能です。
オウンドメディアを初めて運営する企業にとって、コンテンツ制作を学んだ専門家によるチームは心強い味方となります。詳しくはこちらのページをご覧ください。
オウンドメディアは運用の継続が大切
オウンドメディアの運用は検索上位をとる、オウンドメディアの認知度が上がるなどの結果が出るまで時間がかかるものです。数ヶ月〜1年程度は運営を続けなければ成果が出せないにもかかわらず、その前に打ち切られてしまうケースもよくあります。
オウンドメディアの制作はある程度費用がかかるのを覚悟すべきですが、優秀なフリーランスチームへ発注をすれば、費用を抑えるかつ高度なコンテンツ制作が実現できます。予算内に費用を抑え、質の良いコンテンツを長期にわたり制作できれば、オウンドメディアの成果にもつながるでしょう。